module9.症状マネジメント:疼痛
教育時期 教育方法 目 的 大項目 小項目 評 価
経験1年目:中期 講義
ケ−スカンファレンス
自習
(シリンジポンプの取り扱いについてはマニュアルに基づいて実施する。)
1)がん性疼痛の基本的な考え方
・がん性疼痛の捉えかたを理解する。
(1)がん性疼痛の特徴 ・手術後、化学療法後、放射線療法後など、がん治療に関連した痛み。
・がんの進行に関連した痛み。
・筋力低下や便秘、褥創などの衰弱に伴う痛み。
・片頭痛や関節炎など、がんおよびがん治療に関係しない痛み。
□がん性疼痛の基本的な考え方を説明できる。
(2)痛みのメカニズム ・侵害受容性疼痛のメカニズム
・神経因性疼痛のメカニズム
(3)痛み治療の目標 ・第1目標:痛みに妨げられずに、夜は良眠できる状態
・第2目標:安静時に痛みがない状態
・第3目標:体動時にも痛みがない状態
2)痛みのアセスメント方法
・痛みをアセスメントする方法を理解する。
(1)痛みの初期アセスメント 初期アセスメントのポイント □系統的に痛みをアセスメントすることができる。
(2)痛みの継続アセスメント 継続アセスメントのポイント
自施設でのペインフロ−シ−トの活用
3)代表的な薬剤の使用方法
・薬剤の作用機序と与薬方法を理解する。
(1)WHOがん疼痛治療法 ・WHOの5原則
・WHO3段階除痛ラダ−
□薬物療法に必要な知識を説明する。
(2)モルヒネの基本的な考え方 ・定時投与が原則
・有効限界がない
・効果には個人差がある
・耐性、依存性についtw正しい認識を持つ
・副作用対策を行なう
(3)モルヒネの投与方法 ・初回投与量と投与間隔
・痛む時のレスキュ−ド−ズ
・投与経路の選択
・減量、中止の仕方
・副作用対策
(4)モルヒネの服薬指導 ・痛みの緩和の考え方を理解してもらう
・モルヒネに対する誤解を解く
・患者の生活パタ−ンに合わせて服用時間を工夫する
・モルヒネの副作用対策を理解してもらう
(5)その他のオピオイド製剤 ・その他のオピオイド製剤の種類と特徴、剤形、投与法を理解する
 フェンタニルパッチ、オコシコドンなど
(6)鎮痛補助薬 ・抗うつ薬
・抗けいれん剤
・抗不整脈薬
・NMDA受容体拮抗薬
・向精神薬
・コルチコステロイド
(7)薬物療法以外の治療法 ・放射線療法
・神経ブロック
4)疼痛マネジメントにおける看護師の役割
・薬物療法における看護師の役割を理解する。
・持続皮下注入法、PCAポンプによる注入法を理解する。
・痛みに対する看護技術の効果を理解する。
(1)薬物療法における看護師の役割 ・適切な投与経路のアセスメント
・正確なタイムスケジュ−ルや量での使用
・レスキュ−ド−ズの効果的な使用
・薬物療法の効果的と副作用のアセスメント
・患者の生活パタ−ンに沿ったタイムスケジュ−ル
・薬物療法についての患者・家族教育
・患者とのコミュニケ−ション
・多職種による検討
□薬物療法における看護師の役割について説明できる。

□持続皮下注入法、PCAポンプによる注入法を実施と管理ができる。

□痛みに対する看護技術を実践できる。
(2)持続皮下注入・PCAポンプによる注入法の実施と管理 ・持続皮下注入法
・PCA法
(3)痛みに対する看護技術 ・コミュニケ−ション
・側にいること(presence)
・リラクセ−ション
・音楽療法
・マッサ−ジ・指圧
・罨法
・体位変換




■表2に戻る■