(公財)ホスピス財団 メールマガジン「今月のお便り」 vol.81
 
 新型コロナウイルスに罹患された方々、またコロナ禍により生活面等で困難な中におられる方々へ、 心よりお見舞い申し上げます。
 また感染症対策に尽力いただいている保健、医療従事者の方々へ心より感謝申し上げます。
ホスピス財団 理事長 柏木 哲夫
 
新型コロナウィルスへの対応について
 
今月のコラム

坂口 幸弘 氏
関西学院大学
人間福祉学部 教授
坂口 幸弘
  日本グリーフ&ビリーブメント学会学術大会へのお誘い

 私が阪大の大学院で柏木哲夫先生のもとで、死別/悲嘆の研究に取り組み始めてから、25年ほどになります。当時、淀川キリスト教病院ホスピスでは、遺族へのケアとして手紙の送付や遺族会などが行われており、それに加えて1998年10月に遺族のサポートグループ「すずらんの会」がスタートしました。この活動に関わらせていただいて、多くのご遺族のお話をうかがうことでき、私にとっては大きな学びの機会でもありました。この4半世紀、死別/悲嘆、グリーフケアに対する関心は着実に高まりつつあり、実践活動も広がってきたように感じます。ホスピスに関連する学会や研究会においても、かつては一般演題でちらほらと見かける程度でしたが、近年では講演やシンポジウムなどでの定番のテーマになっています。
 2017年12月には、死別/悲嘆に関する基礎研究から臨床実践までを含めた学術的交流の場として、「日本グリーフ&ビリーブメント学会」(https://js-gb.com/)が設立されました。この学会は、特定の学問の枠組みにとらわれず、学際的かつ学術的研究を促進し、質の高いグリーフケアの実践と普及に貢献することを目的としています。ホスピス財団の皆様には、学会の前身である「グリーフ&ビリーブメントカンファレンス」に対して多大なご支援を賜り、学会の設立にお力添えをいただきました。
 今年度の学術大会は、「遺族を支える実践と研究のこれから」をテーマに、昨年度に引き続き、Web開催(2022年2月1日~28日、オンデマンド配信)という形で行われます。特別講演では、島薗進先生(上智大学グリーフケア研究所所長)と田村恵子先生(京都大学大学院医学研究科教授)にご登壇いただきます。また、「突然の死別におけるグリーフ」「遺族ケアを行うときに知っておきたいこと」といったシンポジウムも企画されており、一般演題の発表もあります。2022年1月16日が参加登録の締切日となっていますので、ご関心がおありの方は、ぜひお早めにご登録ください。
 最後に、私自身の今の歩みとして、2021年4月に「関西学院大学/悲嘆と死別の研究センター」を設立しました。今後、各種研究会や研修会を企画し、グリーフケアに関わるさまざまな立場の人が集い、ともに学び、ともに考え、そしてともに研究できる機会を提供していきたいと考えています。
     
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ホスピス財団主催・協賛の研修会、セミナーのご案内
ホスピス財団20周年記念講演会が開催されました
 
 
ホスピス財団20周年記念講演会のチラシ   昨年延期されました20周年記念講演会を10月2日(土)WEBにてLIVE配信され、103名の 方が視聴されました。
なお、当日の講演会は、ホスピス財団のホームページと、以下のYouTubeで公開中です。

https://www.youtube.com/watch?v=WApJjW77fUk

20周年記念講演会収録風景1   20周年記念講演会収録風景2
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ホスピス財団ニュース41号が発行されました
 
 
ホスピス財団ニュース41号の表紙   ホスピス財団20周年記念講演会のオンライン講座「あなたらしい最期を迎えるために」の特集記事他、財団関連のニュース。
 
 
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ホスピス財団第4回国際オンラインセミナーが開催されます
 
 
ホスピス財団第4回オンラインセミナーのチラシ   11月27日(土)14時から、カナダのMcGill大学のWhole Person Careプログラムの責任者であるHutchinson教授によるZOOMによるに国際オンラインセミナーを開催いたします。
 
 
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ホスピス緩和ケアファーラム2021が日本死の臨床研究会2021の年次大会の市民公開講座として WEB開催されます
 
 
ホスピス緩和ケアフォーラム2021のチラシ   ■日時:12月5日(日)14時~15時 

「死と共存する笑いの世界」
■演者:三遊亭竜楽

詳細はこちら 
https://site.convention.co.jp/jard45/
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関係団体の行事案内
第14回 アジア太平洋ホスピス緩和ケア大会(APHC2021)が神戸で ONLINE 開催されます
 
 
APHC2021のチラシ   詳細はこちら 
https://site2.convention.co.jp/aphc2021/images/APHC2021_poster_ja.pdf

参加申し込みはこちら
https://site2.convention.co.jp/aphc2021/registration/
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お知らせのコーナー
NHK「こころの時代」にホスピス財団理事長、柏木哲夫氏が出演されました
 
 
■日 時 2021年10月10日(日)午前5時~6時  NHK・Eテレ
■再放送 2021年10月16日(土)午後1時~2時  NHK・Eテレ
■テーマ 「コロナ時代にいのちを問う」 

NHK「こころの時代」収録風景
 
『コロナ禍に“看取りの現場”が危機に瀕している。日本のホスピス医療の第一人者である柏木さんが「人間の尊厳ある最期を守る」医療のあるべき姿について語る。

新型コロナウイルスが猛威を振るう中、医療現場では感染リスクのため誰の看取りも許されずに最期を迎える“孤独な死”が頻発している。日本のホスピス医療の第一人者である柏木哲夫さんはこの現状に対し「延命や生命維持といった“生命”だけを重視して、患者や家族の感情や価値観などを含む“いのち”を置き去りにしてはならない」と話す。最前線の医療現場の取り組みと共に、今、私たちがみつめるべき”いのち”とは何か考える。』 NHKこころの時代HPより。
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情報コーナー
第4回日本グリーフケア&ビリーブメント研究会年次大会
 
第4回日本グリーフケア&ビリーブメント研究会のチラシ   ■日 時:2022年2月1日(火)〜  28日(月)Web 開催 オンデマンド配信 
■テーマ:遺族を支える実践と研究のこれから
■講 師:島薗 進(上智大学グリーフケア研究所 所長)
     田村恵子(京都大学大学院医学研究科 教授)
■シンポジウム:
     悲嘆研究のUp to Date / 突然の標津におけるグリーフ
     がん患者のグリーフ / 遺族ケアを行うときに知っておきたいこと
■参加費:会員 5,000円 / 非会員 7,000円 / 学生 2,000円 

詳細はこちら
https://js-gb.com/wp-content/uploads/2021/09/43c4d62f6fad987fef31da94dc300ce7.pdf
 
 
ホスピス・緩和ケアに関する新聞記事の紹介
 
・ヘルプマークは優れ物
がん治療中の方は日常生活では不安があるため、外出が怖いと感じるひとが多いが、「ヘルプマーク」を持つことで周りの方々の援助を受けやすくなるというメリットを紹介した記事。
(毎日新聞 2021/10/14 掲載)

参考:ヘルプマーク ⇒ 

・多死社会 地域で支える
めぐみ在宅クリニック院長の小沢竹俊氏は、これからの多死社会に必要なのは、地域で支えあう体制作りだと語り、実際に有志で「エンドオブライフ・ケア協会」を立ち上げた。支え合いがある中で迎える人の死は、本当に静かで穏やかなものであると語っておられる。
(読売新聞 2021/09/28 掲載)

・意思決定 面会制限Ⅱ(5回シリーズ)
コロナ禍により、コロナ病棟に限らず、一般病棟や介護施設でも家族の面会が制限されたり、看取りに立ち会えないなど、大きな社会問題となっているが、このような現実に対して、問題提起と提言を行っている4名の専門家の活動と提言を取材した特集記事。このままでは弊害が大きくなるばかりであり、 病院や施設での面会制限が緩和できるような体制、仕組み作り、意識改革が必要と訴えている。
(読売新聞 2021/09/23~29 連載)

 
 
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