(公財)ホスピス財団 メールマガジン「今月のお便り」 vol.46
今月のコラム

 
島田 恒氏
ホスピス財団理事
島田 恒
  私たちは、今どこにいるのか

 社会学の知見によれば、社会は4つの働き、経済・政治・文化・共同によって成り立っています。それぞれがお互いに支え合い、ときに牽制しあうことによって調和ある社会が実現していくとされています。
 経済は主に企業によって担われ、政治は行政によって担われています。文化は芸術のみならず社会はいかにあるべきか・人間はいかにあるべきかという価値の領域で、共同は組織や人間のつながり・絆を代表しています。大まかに言えば、経済・政治は主に目に見えるものに関わり、文化・共同は主に目に見えないものに関わっています。
 私たちの現実はどうなっているでしょうか。世論調査をみても、景気がよくなるように、所得の高い仕事があるように、年金が減らされないように、といった経済的願望が多数派です。もっともっと豊かに、もっともっと快適にという願望が上位を占めています。経済的にうまくいっていないと選挙で勝てないという政治の現実もあります。政治も経済活性化に向かい、官民協働が重要なテーマです。
 経済はわれわれにとって重要課題です。豊かさや快適性を実現し社会の働きを活発化します。しかし同時に、社会や人間にとって重要なものを忘れさせることにもつながってきたのではないでしょうか。豊かさを際限なく追うあまり、環境破壊・格差拡大・企業不祥事などを目の当たりにしています。人間の幸せにつながる、目に見えないものを軽視することになっているのではないでしょうか。
 目に見えないもの、文化や共同の拡大が望まれるところです。「真の豊かさ」とは何か、がもっと問われ、社会や人間のあり方、経済や政治のあり方に発言し行動することが求められていると思います。その働きを発信する組織が非営利組織(NPO)です。それは自らの信念・価値(ミッション)を掲げ、人間のつながりを大切にする組織です。病院・学校・福祉施設・海外協力・教会などがそれです。われわれ「ホスピス財団」もそこに関わり、社会や人間のあり方について発言し行動しています。社会や人間を変革していくという大きな流れにつながっていることを自覚して働きを続けていきたいと願うものです。
 拙著『「働き盛り」のNPO―ドラッカーに学ぶ「真の豊かさ」』(東洋経済)で詳しく述べています。CMらしいものが出てしまいましたので、ここでエンドといたします(笑)。

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ホスピス財団 第2回 国際セミナーのご案内 “米国の緩和ケアにおける倫理的ジレンマ” (逐次通訳付)
 
第2回 国際セミナーチラシの表紙    ホスピス財団では、本年も国際セミナーを開催いたします。
皆様のご参加をお待ちいたします。


 ■ 日 時:(1) 2018年6月30日(土) 13:30~18:30
       (2) 2018年7月1日(日) 13:00~18:00
 ■ 会 場:(1) 品川インターシティホール会議室
       (2) 梅田スカイビル スカイルーム
 ■ 講 師:Robert Macauley 先生
      (オレゴン健康科学大学医学部小児科 准教授)
 ■ 定 員:東京会場と大阪会場にて各々100名
 ■ 参加費:無料
 
詳細と申込方法はこちら
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Whole Person Care ワークショップのご案内
 
Whole Person Care ワークショップチラシの表紙    8月4日(土)8月5日(日)千里ライフサイエンスセンターにて
Whole Person Care ワークショップが開催されます。
昨年より、新たにコースⅡが開講されています。
 多数のご参加をお待ちいたします。


 
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ホスピス・緩和ケアボランティア研修会のご案内
 
ホスピス・緩和ケアボランティア研修会チラシの表面   本年は、札幌市で開催いたします。

 ■ 日 時:2018年6月8日(金)10:30~15:15
 ■ 会 場:札幌市教育文化会館
 ■ 講 師:清水哲郎氏(岩手保健医療大学学長)
       中山ヒサ子氏(和・ハーモニー音楽療法研究会理事長)
 ■ 参加費:無料
 ■ 締切り:2018年5月24日(木)厳守ください

 
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ホスピス財団ニュース34号が発行されました
 
ホスピス財団ニュース34号の表紙    ホスピス財団 第一回 国際セミナーの記事など各種ホスピス関連情報などを掲載しています。


 
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ホスピス財団が後援する新しい映画「四万十・・いのちの仕舞い」が、公開上映されています
 
映画「四万十・・いのちの仕舞い」チラシの表紙    高知県四万十川の美しい四季を背景に、地域に根ざした診療をされている小笠原 望医師と患者の方々との心暖まる交流がドキュメンタリーで紹介されています。是非ご覧ください。


 
詳細(予告編など)はこちら
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ホスピス財団の2018年度事業の紹介(4回シリーズ) その1
 
 ホスピス財団の本年度の活動計画が、2月のホスピス財団事業委員会で企画・立案され 3月の理事会にて承認されました。今回は、調査・研究事業について その概要をご紹介いたします。

1.   ホスピス・緩和ケアに関する調査研究事業(公募)
2.   遺族によるホスピス・緩和ケアの質の評価に関する調査研究事業(第4次調査・3年目)
3.   『ホスピス・緩和ケア白書 2019』(特集テーマの概説+データブック)作成・刊行事業
4.   意思決定支援に関する背景・課題の整理と普及に関する検討
 
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『新たな全人的ケア・・医療と教育のパラダイムシフト』 好評発売中
 
新たな全人的ケアの表紙  
 「Whole Person Care:A New Paradigm for 21Century」(Springer 社 2011年)の日本語訳として『新たな全人的ケア:医療と教育のパラダイムシフト』を青海社より全国で発売中です。
 Whole Person Care とはカナダ、マギル大学医学部で開発された、新しいケアの概念であり、従来の考え方を根本的に変えるアプローチです。
 是非、ご一読ください。
 
詳細をみる
 
 
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情報コーナー
 
ホスピス・緩和ケアに関する新聞記事の紹介
 
・腫瘍マーカーでの早期発見は困難
人間ドックなどで、症状のない人が腫瘍マーカー検査を行った場合の陽性的中率が低い(4%)ことを紹介し、健康な人が腫瘍マーカー検査を受けることへの疑問を提言した記事
(毎日新聞 2018/5/6 掲載)

・特集シリーズ記事「自宅で看取る」11回連載
岐阜市の開業医、小笠原文雄さんの在宅医療に同行した記者が、自宅で看取る様々なケースを紹介したシリーズ記事。最終回のキーワードは“なんとめでたい ご臨終”
小笠原医師は言われる「臨終とは人生の終わりに臨んでどう生きるかという、生き方の問題なんです」記者は言う「自分らしい生き方を貫けるのは、住み慣れた家が一番なのだろう」
(読売新聞 2018/4/17〜5/2 夕刊連載)

・社説「終末期をどう迎えるか」
新聞の社説で、終末期の迎え方を提言した記事。アドバンス・ケア・システム(ACP)にも言及されている。
(毎日新聞 2018/4/24 掲載)

・「死の哲学」を持つこと
多死時代を迎え、病院で最期を迎えることが難しくなると言われている。延命、尊厳死などどのような最期を迎えるべきかを、一人ひとりが意思を示すことが必要であることを提言した鎌田 實氏のコラム
(毎日新聞 2018/4/16 掲載)

・自宅で最期を迎えたい、しかし・・
多くの人は、自宅で最期を向かいたいと希望しているが、現実は難しいことも知られている。
本人だけでなく、医師、看護師、ケアマネージャー、家族にも悩みや葛藤が生じている。実際に最期を自宅で迎えたケースを取材した記事。
(読売新聞 2018/4/10、11 掲載)

・「ホスピスで思い出食
淀川キリスト教病院のホスピス病棟で、提供されている「リクエスト食」に、記者が実際に立ち会い、患者の感想などを聞いたことを紹介した記事
(毎日新聞 2018/4/8 掲載)

 
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