(公財)ホスピス財団 メールマガジン「今月のお便り」 vol.20
今月のコラム
 
下稲葉 康之氏

社会医療法人・
社会福祉法人 栄光会
理事長・名誉ホスピス長

下稲葉 康之
   「限りある自分の球数を悔いなく・・」
 アメリカ・メジャーリーグのヤンキースで活躍し重宝がられていた黒田博樹投手が、巨額の契約金を断って広島カープに再入団したことは、清々しい美談として報じられた。しかし、やがて単なる美談では終わらなくなった。
 その理由は、「自分がこれから投げられる球数には限りがある。その限りある球数を何処で投げるべきかを考えた時に、それは自分のホームグランドの広島だ」と、云うものだった。投手にとって投げられる球数は限られており、まさにいのちそのものであろう。そのいのちを削り、投手生命を賭けて投げていることになる。身を削りながら、残り少なくなる球数を一球一球と投げ込んで、自分の一度限りの人生の花道をどのように飾ることになるのかを、大切にしての決断だったことになる。 この決断に考え込んだ人は少なくないのではないか。
 私も考えた。
 この35年間、ひたすらに「ホスピス」に励んできた。そして、あっと云う間に歳月が流れた。私も確実に年を重ねた。眉毛は白く、髪は薄くなった。今年の誕生日で77歳、何と喜寿を迎えた。  年齢ではない、気力だと言っても、既に立派な後期高齢者である。
 そこで改めて聖書を開いた。
「私たちの齢は70年。健やかであっても80年・・。それゆえに、私たちに自分の日を正しく数えることを教えてください。そうして私たちに知恵の心を得させてください」
(詩編90)
「こうしてあなたがたは、地上の残された時を、もはや人間の欲望のためではなく、神のみこころのために過ごすようになるのです」(第一ペテロ4:2)
 私の残り時間も、もう少ない。この限られた貴重な時間で何が出来るかは限られている。そして、何をするかは優先順位をしっかりと判断して決めなければならない。きょうが人生最期の日、この時がこの患者さん・ご家族と関わる最期の時、この講演が最期の講演・・と、時々考えるようになった。
「自分の日を正しく数える・知恵の心」を頂きつつ、「神のみこころのために」神に仕え・人に仕えて生きていきたい、とより一層願うようになった。
 このような姿勢は、身を削るような思いで人生最期のかけがえのない時間を過ごしている患者さん達の深刻な心境に、より一層、寄り添うことになるのでは思う。
 
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旅立ちのとき”出版記念講演会が開催されました
 
 11月16日(月) サクラファミリア(大阪梅田教会)において田村恵子氏(京都大学大学院医学研究科教授)を講師にお迎えして「“旅立ちのとき”を支えるケア」と題して講演会が開催されました。 看護師、介護福祉関係、臨床心理関係など多方面から132名が参加されました。「旅立ちのとき」をテキストとして、施設や自宅看取ることに関しての具体的なアドバイスもあり、とても分りやすかった、聞いて良かったとの声が多く寄せられました。
 なお、講演で使用された資料をホームページで閲覧できます。
 
”旅立ちのとき”出版記念講演会の様子
 
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『旅立ちのとき・・寄りそうあなたへのガイドブック・・』が発行されました。
 
旅立ちのときの表紙  
 旧『旅立ち』が絶版となり、多方面から再販の要望が多く寄せられていましたが、今般 『旅立ちのとき・・寄りそうあなたへのガイドブック』が新しく制作され、出版の運びとなりました。本冊子が、旧版同様、多くの人に読まれ、死という現実に目をそむけず、死を受け入れる一助になり、人生の最後に寄りそう方々に用いられることを願っております。
  ホームページでも閲覧可能ですが、ご希望の方には1冊200円(送料込)で送付いたします。
 
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第7回グリーフ&ビリーブメント カンファレンス開催のお知らせ
 
第7回グリーフ&ビリーブメント カンファレンス開催  
 死別による悲嘆の研究から臨床実践までを含めた学術交流の場として、2016年1月31日(日)に関西学院大学・大阪梅田キャンパスにてグリーフ&ビリーブメント・カンファレンスが開催されます。

・ 日 時 : 2016年1月31日(日) 11時~17時
・ 会 場 : 関西学院大学 大阪梅田キャンパス1004号室
・ 講 演 : “宗教者の立場からのグリーフケア”
・ 講 師 : 西岡秀爾氏 
        (崇禅寺 副住職 花園大学社会福祉学部社会福祉学科 講師)
・ 参加費 : 2000円(学生は無料)
・ 申込み : 不要
 
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第9回 Whole Person Careワークショップのご案内
 
第9回 Whole Person Care ワークショップのチラシ  
 好評のWhole Person Careワークショップが2016年8月27日(土)に大阪で開催されます。
 多数のご参加をお待ちいたします。(第1回~9回は同じ内容です)
 
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ホスピス財団ニュース 29号(2015年10月)が発行されました
 
ホスピス財団ニュース29号の表紙  
 ホスピス財団の活動を紹介した機関紙「ホスピス財団ニュース」29号が発行されましたので是非ご覧ください 。
 
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個人賛助会費と一般寄附が、オンライン(クレジット決済)でも支払いが出来るようになりました
 
決済サービスのwebページの一部    ホスピス財団では、新しく CANPAN決済システムを導入し、ご自宅のパソコンを使用して賛助会費(個人)と一般寄附の支払いが可能になりました。郵便局や銀行へ出向く必要がなく手軽に利用できますので、是非、ご活用ください。詳細はホームページを参照してください。
 
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ホスピス財団の新パンフレットをお分けしております
新しくなったパンフレットの表紙    一人でも多くの方々にホスピスの使命とホスピス財団の働きを知って戴きたいとの思いから、 一般の方にも分かりやすいパンフレット『私たちはホスピス財団です』を制作いたしました。 是非、ご活用ください。ご希望の方には無料で送付いたしますので、ホスピス財団へ E-MAILで、送付先、必要部数を明記してお申し込みください。
 また、ホームページにも掲載しております。
 
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情報コーナー
セミナー関係
 
子供ホスピス講演会のチラシ   「ホスピス・こどもホスピス講演会

日 時:2015年12月26日(土) 14:00~17:00 (13:30開場)
会 場:淀川キリスト教病院 本館4階 礼拝堂
講 演:「青年期がん患者の精神症状の診かた」
     大阪府立母子保健総合医療センター 副部長 平山 哲先生
特別対談:「青年期がん患者のより良き対応を目指して」
参加費:無料
申込み方法:
    メールもしくはFAXにてお名前・所属・職種(あれば役職)・連絡先をご記載の上、
    お申し込みください。
    Mail:kodomo@ych.or.jp  Fax:06-6990-5101

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第22回日本死の臨床研究会 近畿支部大会 in 滋賀 のチラシ   第22回日本死の臨床研究会 近畿支部大会 in 滋賀

テーマ:「明日への希望を生み出す看取りを目指して」
日 時:2016年2月28日(日) 10時30分~17時
会 場:ピアザ淡海 メインホール(大津市) 


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ホスピス・緩和ケアに関する新聞記事の紹介
 
・終末期相談員が患者や家族の様々な悩み、相談に対応していることを紹介した4回特集記事
(読売新聞 2015/11/13~18 掲載)

・がんの治療に関する情報があふれているが、どれもが正しいとは限らない。なかには反論の多い書籍もあるなど、問題点を指摘した記事
(毎日新聞 2015/11/17 掲載)

・遺伝性がんの発見へネットワークで連携している東海地域などを紹介した記事
(毎日新聞 2015/11/12 掲載)

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