module7.自施設におけるホスピス・緩和ケアの看護職の役割
教育時期 教育方法 目 的 大項目 小項目 評 価
経験1年目:前期 講義 1)看護職の役割の理解
・ホスピス・緩和ケアにおける看護師の役割を理解する。
(1)看護職の役割 ・自施設の看護職の役割
・自施設の看護チ−ム
□自施設における看護職の役割について考察できる。
・固定チームナーシングにおける、自己の役割と業務について述べよ。
(2)ホスピス・緩和ケアにおける看護職の役割 ・ケアの提供者としての役割
1.症状コントロ−ル
2.その人らしさを重視した日常生活援助
3.自立への援助
4.家族へのサポ−ト
・コ−ディネ−タとしての役割
1.患者、家族のニ−ズを把握し、環境を人的に物的に整える
2.チ−ムの調整役
3.患者とその家族の代弁者として
 
経験2年目:前期 講義
(施設によっては施設内集合教育)
2)プリセプターシップ
・プリセプタ―シップの目的と役割を理解する。
(1)プリセプタ―シップとは ・一人の新人看護師(プリセプティ―)に一人の先輩看護師(プリセプタ―)がつき、ある期間マンツーマンで教育・指導を行うこと。 □プリセプタ−シップを発揮し、お互いに成長できる。
(2)プリセプタ―シップの目的 ①プリセプティ―
・プリセプティ―の経験するリアリティーショックが最小限となり職場への適応が促される。
・プリセプティ―が看護の知識、技能、姿勢を見につけて看護の実践ができるようになる。
・プリセプティ―が組織の理念や目標、方針を理解し、チームメンバーの一員、または社会人として自立するのが支援される。
②プリセプタ―
・プリセプタ―が自己の看護を振り返り、成長できる機会となる。
・教育(指導)について学ぶ機会となる。
(3)プリセプタ―の役割 ・実際的なケアを経験できるように援助する。
・チームの一員としての役割が果たせるように支援する。
・十分なフィードバックを与える。
3)メンバーシップ
・チ−ムにおける自己の役割を理解する。
(1)チームにおける自分の役割 ・自分の意見が言える
・人の意見が受け入れられる
・自分の立場を理解し、メンバーとしての役割が果たせる
・メンバーとしての業務が確実に行える
・チーム内で何でも話せる環境づくりができる
□メンバ−シップを発揮できる。
経験3年目:前期 講義
(施設によっては施設内集合教育)
4)リーダーシップ
・リーダーシップを発揮する方法を理解する。
(1)リーダーシップとは何か ①リーダーシップの定義と考え方
・組織の向うべき方向を示し、構成メンバ−を動機づけていく能力。変革の必要性をみてとる能力、変化を起こす実践力。
・組織においてリ−ダ−シップを育成することは目標達成する上で、重要な条件の一つである。
②リーダーシップにおけるコミュニケーション
・信念を持ちつつ相手の言い分も耳を傾ける。
・自他の感情に気づけること。
□リ−ダ−シップを発揮し、チ−ムアプロ−チを促進することができる。
(2)効果的なリーダーシップ
の発揮
・2つのリーダーシップスタイル(PM理論)
①P型リーダーシップ→業績達成への関心中心のリーダーシップ
②M型→人間関係の維持中心のリーダーシップ
③PM型リーダーシップ→最も効果のあるリーダーシップ




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