ホスピス・緩和ケア病棟および緩和ケアチームの社会的なニーズは,健康保険における診療
報酬設定に伴ってますます高まっている.しかし,緩和ケアを担当する専従医師の人材養成お
よび教育はそのようなニーズに応えられる体制はなく,将来,緩和ケアの質の低下を招く可能
性があるといえる.
日本ホスピス緩和ケア協会(旧全国ホスピス・緩和ケア病棟連絡協議会)はホスピス・緩和
ケア多職種教育カリキュラム(付録)を2000年に作成した.このカリキュラムは医師をはじめ
ホスピス・緩和ケアに携わる専門職の学習目標を示しているが,実際的な学習方略やプログラ
ムは用意されていない.このような現状に鑑み,われわれはホスピス・緩和ケア専従医のため
の自己学習プログラムの作成を行った.
この問題集は緩和ケアの専従医師が自ら問題に答え,解説を読み,参考文献を自己学習する
ことで基本的な知識を確認し,さらに臨床能力を向上することを目的としている.また,将来,
緩和医療を専門にしたいと考えている医師が,自分の臨床的知識や学習の到達度を評価するこ
とにも利用が可能である.この自己学習プログラムを通じて,緩和ケアの専従医師がさらに研
鑽を積み臨床能力と知識の質の向上が得られるのであれば,編著者一同これ以上の喜びはない
と考えている.
2006年6月
編著者を代表して 木澤 義之
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